先月よりロビーに飾られているシュガークラフト作品、みなさまもうご覧になりましたか?
スポットライトを浴びて輝き、ひときわ存在感を放つこちらの作品は、
創業90周年を記念して製菓部により作られたシュガークラフトで、大正十一年の創業当時より
東京會舘にある大時計がモチーフとなっています。
名前のとおり、すべて砂糖でできており、
東京會舘伝統のトラディショナルウエディングケーキで用いられるデコレーションの手法により作られています。時計の枠組みや鐘、装飾など、細部まで忠実に再現されていて、その美しさと技術には驚きます。大時計の立派な雰囲気もよく表れています。
作品を作るにあたり、もっとも苦労したのは時計の針の部分とのこと。曲線と直線が入り混じり、とっても繊細なデザイン。本当に難しそうです!
このような作品を作ることができるのは、90年もの間受け継がれてきた伝統の技術があるからこそ。その高度な技術はこれから先も引き継いでいくべき大切なものだなと強く思います。
モチーフとなった大時計は、旧本舘ではロビーを飾っていましたが、現在は
バーロッシニの入口に置かれ、時を刻み続けています。その重厚な佇まいが、90年間
東京會舘の歴史とともに歩んできたことを感じさせる、とても立派な大時計です。
作品と本物の時計を見比べると、いかに忠実に再現しているかその高度な技術を実感できます。ぜひ見比べてみてください。
シュガークラフトは、11月までロビーに飾られる予定です。
東京會舘にお越しの際は、その純白の時計をぜひご覧ください。
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